おいでよ!バカテクの沼!~RUINS alone「RUINS alone」(2011)
はじめに
音楽の紹介をしようと今日も思いつきました。ヴィジュアル系ではないです。優柔不断で迷っちゃうので…。
ちなみに少し前までとあるサイトに寄稿してました。そちらはヴィジュアル系なのでまずそっちでも読んでください。もしよかったらどれかを是非読んでください。
delivery-sushi-records.amebaownd.com
delivery-sushi-records.hatenablog.com
delivery-sushi-records.hatenablog.com
delivery-sushi-records.hatenablog.com
delivery-sushi-records.hatenablog.com
そんなわけで色々書いてきました。ヴィジュアル系多めで。
それは、他のライターさんと自分の差異化を図るためでもありましたが、個人ブログなのでそこはもう考えなくて良いわけなんですよね。
悲しいことに、活動が停止してしまったのですが僕自身もその規範に縛られていたところがあるので、もっと自由にやればよかったかなーって思います。
まあそんなことは置いておいて、とりあえずこれを見よ!
RUINS alone「RUINS alone」
- JEMVLESQAPP
- LAIPTHCIG
- IXZELGRIVER
- STONEHENGE
- BAXCEMGILASZ
- HYDROMASTGRONINGEM
- EQUESSPALDHO
- SANCTUARY
- GLASCHZENCK
- PALLASCHTOM
- AHFTSIVESPHA
- DAGDAD
- VILLANZYATS
- GRUBANDGO
- LOCKSSOMBLEZ
- SCHVOSTESS
- NEFESTORXISS
- CAMBODIA
- OBTHECKLOMTZ
- DHASKRIVE
- NOTTURUNO
(ここから買えます)
音源の試聴はこちらで…。
日本が誇る変態ドラマー吉田達也さんのソロプロジェクトアルバム。
ざっくり、ほんとにざっくりだけど吉田達也さんの説明をしようと思う。
日本ポジディブパンクの世界では伝説的バンドとして語られるPHAIDIAのドラマーとしてキャリアをスタートさせ、1985年にベースとドラムのユニットであるRUINSを結成。
これまた日本の伝説的インディーズレーベルであるトランスレコードでLPをリリースすると、そこから高円寺百景、是巨人、大山脈Xなどさまざまなコンセプトの違うバンドを立ち上げており今に至る(書ききれないです…)。
セッションドラマーとしてのキャリアも豊富で、日本だと灰野敬二、大友良英、ナスノミツル、山本精一…
海外のアーティストだとジョン・ゾーン、アート・リンゼイ、デレク・ベイリー、ビル・ラズウェル…
など、ノイズやフリージャズを始めとする前衛的なアーティストと数多く共演している。
さらには、トランスレコードつながりなのかYBO2やZ.O.A.、他にもあぶらだこやZENI GEVAやVampilliaや戸川純バンドなどにも参加していた過去を持つなどめちゃめちゃ活動的なお方。
そんなドラマーのソロアルバムである今作は、彼のキャリアの中核であるRUINSの楽曲を1人で再現するプロジェクト「RUINS alone」としてのアルバムだ。
RUINSは吉田達也さんのみが固定で相方のベーシストが何回変わっている。
そして、それに影響されているのかハードコア・パンク的な要素の強かった初期からテクニカル志向に変化しており、現在ではプログレ、現代音楽、即興演奏、ハードコア・パンクなどを統合した複雑怪奇な音楽性になっている。
ソロプロジェクトなのでベースはサンプラーを用いてるのだが、ドラミングの超絶さと複雑さは健在で、拍子も手数もわからなくなるようなものばかり。聴いてると頭がおかしくなってくる。
さらにRUINS自体がフランスのプログレッシブ・ロックバンド「MAGMA」の影響を大きく受けているため、前述した変則的なドラミングに加え、
コバイア語に似た架空言語も飛び出すとかいう一歩間違ったらギャグみたいになりそうな音楽である。
ちなみに、RUINSでもそうだが歌は吉田達也さん自身がこなす。
吉田達也さん自身が歌う。
完全に頭のおかしい音楽である。
さらに今作ではソレに加えてガムランや各種民族音楽的な要素も加わるため、全編カオス。まともな人間は恐らく一生聞こうとは思わない。
じゃあ聴いてみると実際どうなのか?コレが意外と聞きやすい。
複雑で手数の多いドラミングながらキレが抜群にいいし、ドラムの音のヌケもいい。架空言語の歌詞やオペラ調の歌い方もいいアクセントになっている。いやはや恐れ入る。
そのギャップでリスナーは悟るのだ、これは頭を空っぽにして聞く音楽なのだと…。
プログレとか聞くからだいたい身構えるのだが、実際頭で考えて聞くものではない。 というか全部無駄なのだから考えないほうがすっと聞ける。複雑な音楽なのに不思議だね。でもそういうものだから諦めろ。
多分、吉田達也さんが凄いんだと思う。しかしそれをうまく言語化するのは難しい。今改めて聞いてても頭にハテナしか浮かんでいない。マジである。
ひたすらにアヴァンギャルドでバカテクの連発、歌詞に意味など無い。歌メロ?サビ?そんなもんはない。そんな固定概念はこのアルバムの前には意味をなさない。今すぐドブに捨てろ。
とにかく無心になれ、聞くのだ…。そしたらきっとお前は沼にハマっているから…。
ちなみに、試聴してくれた方はわかるけど、このアルバムには往年のプログレとハードロックのボーナストラックがある。ソレは聞いてのお楽しみ。
最後に、吉田達也さんのドラミングを見てくれ、やっぱり頭がおかしい。
(ディスクユニオンで一日店長をしたときのやつらしい…謎だ…)
最後に
レビューとしては何の意味も成さない文章を書いてしまいました。聞いてるぼくもいまだによくわかってないからね…。曲の読み方すらいまだに知らない。
シラフなのに何も考えないで書くとこんな風になるのだ。
伝えたいことはとにかく吉田達也さんは凄い。それだけ。