絶滅危惧種の白系の世界~SERAPH「Génesi」(2017)
はじめに
水樹奈々にも坂本真綾のオタクにも引っかからない記事を書いてしまっているで、おなじみのアキオです。
おそらくこの視点は日本で始めてなのでこの記事に対する個人的な満足度は高いです。
まあ、そんなことはおいといて、每日5000字超えくらいのブログを書いてると書き方とか短い間にだいぶ変わってきますね。一番最初に書いたJUDY AND MARYとか、今と大違いだものね。
ところで皆さん、神秘的な音楽は好きですか?好きですよね。
今回紹介するのはこちらです!
SERAPH「Génesi」(2017)
- Génesi
- Génesi(Instrumental Version)
- Génesi(Orchestra Version)
DIR EN GREYのドラマーShinyaが満を持してはじめたソロプロジェクトの1stアルバム。
DIR EN GREYのShinyaというと、バンドの極悪で激しいイメージに反して…
だったり…
(出典:有吉反省会)
だったり、バンドのパブリック・イメージに反した性格をしてることが記憶に新しい。ちなみに、チェブラーシカとはコラボイベントまでした。DIR EN GREY的には良いのかソレは(笑)
そんな彼がソロプロジェクトで作った音楽は、自身ドラムを務めながらもDIR EN GREY的なハードでフリーキーな一面は一切見せず、
神秘的で耽美的、どことなくX JAPANのYOSHIKIやMoi dix Mois、MALICE MIZERのManaに通ずる作品を作り出した。
個人的には黒百合姉妹とも共通した耽美主義的な世界観があるように思う。
では、はたしてどんな感じになったのか?それを改めて文字にしていきたい。
1.Génesi 作詞:Moa 作曲:Shinya
女性ボーカルとドラム、ストリングスの対比が非常に美しいバラード。
SERAPHのメンバーは
- Vocal&Piano:moa
- Drums:Shinya
で構成されているのだが、Shinyaによると構想はバンドを始める2014年ごろから既にあったらしい。
その中で、Shinyaが作曲をした曲に、Moaが仮歌を入れた所、そのまま採用になったのだとか。
英語詞であることの理由としては日本語詞であることでラジオ等で制限を受けたくなかったことのだが、日本人であることは意識しているというところに、DIR EN GREYの国際的な活動で培ってきた経験が感じられて非常に興味深い。
イントロのピアノとボーカルの澄んだ声は本当に浄化されそうな美しさだし、その後にドラムが入ってくることに少し不思議な感覚を覚える。
今のバンドでこのような神秘性と耽美性を全面に押し出したバンドなんて、ヴィジュアル系バンドの世界でももはや絶滅危惧種であることを考えると、Shinyaがどのような音楽を好み、育ってきたかが垣間見える。
間奏はドラムではなくストリングスで表現されるあたり、その統一された耽美的な世界やこだわりを感じられるし、そのクラシカルな響きにはX JAPANのYOSHIKIに通じるものがある。
DIR EN GREYのパブリックイメージを完全に覆すような音楽活動は京も行っているが、sukekiyoは方向性は違えどダークであることを考えると、ここまで違う方向性の活動は驚きである。
LUNA SEAでいうと河村隆一レベルで方向性が異なるのに、余り注目されないのはいかんせん少し地味だからか…(笑)
しかしながら、その神秘的な世界は常に一定数のファンが居ると思うし、日本よりも海外で歓迎されそうな音像なので、個人的にはバンバン海外向けにプロモーションをしてほしいし、リリースをしてほしいなと思った。
個人的にオーケストラバージョンとインストゥルメンタルの違いがかなり曖昧だったのだが、両者ともにドラムレスであることは共通していた。
どちらかというとオーケストラバージョンの方が弦楽器の響きが増えてるのかな?という感覚があったが、いまいち自信のある回答が言えないのは申し訳ない。
まだ、実質1曲のみのリリースだが、今後が楽しみになってくる作品であった。
最後に
今日は少し記事を短めにまとめました。
今まで長文で色々書いてきたこともありますが、このバンドはまだまだリリースが少なく、これから書くことが増えていく予感がします。
声優について書いたり、ヴィジュアル系について書いたり、とかなり節操のないブログですが、ある程度の反応が付くのがありがたい限りです。
まあ、SERAPHはいいバンドなのでぜひぜひ皆さんどうぞ。
ここまで読んでいただきありがとうございました!